CASE STUDY導入事例
1on1の本格運用
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- ー 御社の課題はどのようなものでしたか?
- 西村氏: 当社では今まで若手の育成については、能力・スキルの開発をメインに実施していたのですが、社員の価値観が多様化する中で、エンゲージメント向上を通じて組織強化を図りたいと考えたんです。特に若手社員に対し、社員がより密接に関わることができる企業風土に変えていく必要性を強く感じていました。
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- ー 1on1導入プログラムで「ナナメの関係」を選択した理由はなんでしょうか。
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西村氏: 新人~3年目社員に対して、ナナメの関係(業務で直接関わらない)の課長・主査層が1on1を実施する形式にしました。普段の業務でかかわっている上司と部下の関係ではかえって本音で語り合う事が出来ない現実もあるかと思います。普段の業務を知らないナナメの関係だからこそ、よりフラットに語り合えたり、相談しやすかったり、異なる仕事をしている先輩と語り合う事で若手の視野が広がったり、という事もあるのだと実感しました。
また、上司側は研修を約半年間、継続的に受講しましたが、それまでのような事実確認の1on1ではなく、相手の気持ちや感情を聞く対話力を高めることが出来たと感じました。さらに、研修形式に加え3〜4名ずつで行う、短時間でのビデオロールプレイを継続的に繰り返すことで、1on1の実践力を高めることが出来たと思います。
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- ー 若手の方々にはどのような変化が見られますか? 取り組みに対する反応などをお聞かせください。
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西村氏: 若手が業務以外で、人間関係や働き方の不安を話す相談の場が継続的に確保されたことで、安心感や、やる気に繋がったと回答しています。一方で上司側も、社員の多様性や価値観の変化に対応する上で、1on1の必要性を実感したという声が多く寄せられています。研修の受講後は、部門によっては、ナナメだけでなく、タテの1on1も自主的に始め、若手の育成を考える「育成会議」を自発的に開始したりしているんです。
アンケート結果を見ると
8割が、1on1を受けてみて受けてよかったと回答。
9割が、育成リーダー(ナナメ上の上司)との関係の質が良好という回答。
8割が、今後も1on1を継続してほしいと回答していますね。
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- ー FIND Cのサービスについて、どのような感想をお持ちですか。
- 西村氏: 1on1はただ単純に「1対1で話す場」を提供することが目的ではありません。大切なのは社員一人ひとりの考えや悩みを共感し、受け止めることです。その為には悩みや困りごとを気軽に相談できる場が必要であると考え、2019年から取り入れています。
- 導入以降、若手社員から「1on1を楽しみにしている」「自分のスイッチ(やりがい)に気づけた」といった声が多く出てきており、効果が出ていることを実感しています。今後も社員一人ひとりの個性を尊重し、自分らしく働ける会社になるよう取り組んでいきます。